{ 経年変化 } な 暮らし。


憧れをやってみる↓
二階堂明弘さんのうつわを日常使いしています。








来るもの拒まず去るもの追わず、
我が道を行く、凛とした佇まい。
二階堂さんの作品は、
仙人のような雰囲気が漂っていて惹きつけられます。

安価なものではなく、
市場に出ることも少ないのですが、
一目惚れして購入した1点からはじまり、
偶然の出会いも重なって、今では8点ほど持っています。

購入時、メンテナンス方法を伝えられ、
「経年変化」をお楽しみください。
と添えられます。


経年変化
初めての購入時には、その言葉がなんだか恐ろしく、
使う勇気が出ずにいました。
ディスプレイとして、ただひたすら愛でていました。



何がきっかけだったのか、今では覚えていませんが、
経年変化をポジティブに捉えられるようになったのです。

「劣化」ではなく「変化」

変化を成長と捉えたなら、
それは悪いことではないんだ。
そう思ったら、
飾っておくのがもったいなくなって、使いたくなりました。








本当に変化します。
油分を吸い込むと、魅力のひとつだった風合いのある白が、
濁りのある色になってきます。
この白が好みだったのに、はじめのうちは落ち込んだりもしました。
使うことをためらう時もありました。



それからしばらくして、
いつもパスタに使っていた別のお皿がひとつ壊れました。
自分の誕生日目前だったこともあり、
「変化」を意識していた時期でもあったので、
二階堂さんの作品のことが、ふとあたまをよぎりました。

壊れたものと同じものを買い足すよりも、
二階堂さんのうつわでパスタを食べたいと思いました。
バスタ → 油料理 → このうつわには向いていない
とっさに浮かんだけれども、
それでも使ってみたいと思いが勝ちました。
そして、タイミングよく、購入することができました。






予想通り油を吸い込んで、色が変わってしまったけれど、
今はまだそれがいやじゃないのです。

このうつわに見合う料理を丁寧に作ろう、
ゆっくり味わっていただこう、
そう思えています。


経年変化な暮らし。でした。