自分の取扱説明書:白い部屋

幼い頃からバクっと思っていた。
大人になったら「白い部屋」に住むって。
ドラゴンボールの精神と時の部屋みたいに、
どこまでも続く真っ白い空間に。




精神と時の部屋、
ホントにあったらとてもこわくて逃げ出しちゃいそうだけど、
なんでかいつかは、そんな場所に住む気がする。

物語の内容を理解できる歳になったころ、
家を持たない子のアニメを見すぎたせいだろうか、
将来、家をつくる仕事に就きたいと思ったのと同時に、
どこにでも移り住める身軽さも必要だと感じた。


いろんなことを経験して、
不必要なものを削ぎ落とし、必要なものを研ぎ澄まし、
何にもない、ただただ続く真っ白い空間でも生きていける強さを持ちたい。
そんな凛とした強さは、
何かにとらわれて身動きできなくなっていては身につかない。

きっとこれが、
ミニマルな部屋を目指すわけだ。


「白い部屋」

私はそんな場所を求めている。